お知らせ
2018年11月26-27日みんなねっと全国大会参加報告
みんなねっと全国大会(神戸ポートピアホテル、国際会議場で開催)11月26-27日開催
私、松田孝が小城・多久地区家族会からという事で参加して来ました。
佐賀からは他に伊万里家族会から5人が参加されていました。
1日目
開会式に続き、基調講演「精神疾患を正しく理解するための教育の必要性について」愛知県立大学 山田准教授
(概要)過去の偏見に満ちた学校教科書(戦後ー昭和52年)により偏見が助長された。また昭和52年以降教科書からの記述が消え、知らされていない事による精神障がい者への不安や恐怖感が増強されて来た。
また紹介されたのは2022年度より高校の保健体育の教科書に実に40年ぶりに精神疾患に関する記述が復活する。
ただ、どのように教えるか現場では模索が続いている。
本條会長の講演概要(29年度活動報告)
これまでは物言わぬみんなねっとであったがこれからは物を言うみんなネットに生まれ変わろうではないかと激励の挨拶があった。交通費割引では西鉄の例に触れ、実績を上げているとの説明。
行政からは厚労省精神保健福祉課長より「精神保健福祉の動向」と題し講演があったが、用意した資料の棒読みの感があり、むしろ退屈な印象であった。
最後の糸川先生による講演「心の病とは何か―物質と物質でないもの」
これは、最前線に立つ科学者としての先生それに精神障がい者を母に持つ家族としての思い、また、最近は西洋医学から東洋医学へと思考が変化している。
脳は心の一部である、精神病は内科とも外科とも違うアプローチが必要、薬は脳を治療し、物語は魂を癒す、腑に落ちる物語が回復をもたらす。
糸川先生の精神病に関する認識は確実に変化している。お母さんの話になった時会場は感動の涙につつまれた。
ほんとうにすばらしい時間であった。
第二日(第一分科会:はじめてます!心の不調・病気を学び回復を支える授業」
ここでもパワーのある人お二人。桃山学院大学 栄セツコ教授、NPO心・あんしんLight 松永貴久美さん(母親の立場)
お二人は既に保健所、学校などを巻き込み、学校授業用の教材「はーとトンネル」を作成し尼崎市の高校に行き出前授業も行っているという。
松永さんは子供が発症した時もう少し病気に対する知識があったらという反省があり、子供、急性期の精神障がい者の家族が集まる会も催している。